【かごしま茶】鹿児島県茶商業協同組合

そう力強く答えて下さったのは、三州園の社長、中禮雅治さん。日本茶インストラクター協会の副理事長を勤めています。中禮さんは日本茶インストラクターについて語って下さいました。それまで、お茶に関する本格的な専門知識をもった資格的なものはありませんでした。ワインにはソムリエがいるのに、なぜお茶にはそういったものがないのか。そう思っていた中禮さんは、知り合った全国の茶業仲間の呼びかけで、平成11年に「日本茶インストラクター協会」発足。日本茶業中央会に認定されました。「日本茶のファン層を増やそう！」という志のもと、活動は日本だけに留まらずアメリカ・ヨーロッパ・オーストラリア・中国・台湾・韓国にまで活発な活動となりました。また、お茶を広める活動は小学校にまで及びます。家庭科小5教科書に「お茶を楽しむ」という項目をいれたいのです。子供の頃から日本茶に慣れ親しんでもらい、大人になっても日本茶の味を忘れないでもらうためです。地道な活動をしていかなければ、リーフ茶が伸びる事はないのだと中禮さんは考えているのです。日本茶を伝える活動をしていると、いろいろな反応があるのだといいます。「普段身近にあるものなのに、目からウロコなことばかり！」と言われた事もあるそうです。日本茶は入れられて当たり前だという概念があり、紅茶・烏龍茶のように「入れ方を聞く」ということを渋っている、恥ずかしいと感じている人が多くいます。そんなことは決してないので、気軽に聞いてもっと日本茶に触れてほしい、と中禮さんは熱く語って下さいました。「ただ生活のためだけにお茶に携わるのではなく、こういった活動ができてとても楽しい」と中禮さんは言います。確かにお茶について話すときの中禮さんは、とても楽しそうでした。